〒799-3401
愛媛県大洲市長浜甲1018-1
TEL：0893-52-0147
FAX：0893-52-0688
メール：hamaya@vesta.ocn.ne.jp

⚊⚊お店について教えてください。濱田：大洲市長浜町の商店街の入り口にある魚屋です。自分は4代目で創業は100年以上になります。長浜は昔から漁が盛んで、とりわけ河豚(ふぐ) が有名なんです。

⚊⚊長浜町内には魚屋さんがやはり多かったんでしょうか？濱田：そうですね、昔は多かったです。今でもうちを含めて3件ですかね。各店どこも生簀(いけす) を構えているんですが、土を掘って海水を組み上げて使っているんです。魚屋の立地によって、海水の塩分濃度が違っているので、魚種によって生簀に入れられる魚が違ってくるんです。

⚊⚊面白いですね、それがお店の特徴ですね。濱田：うちは比較的塩分濃度が薄いので鯛や河豚(ふぐ) にはいいんですが、濃い濃度を好むエビ等は港に近い生簀(いけす) に入れています。獲れたての魚をすぐ使うよりも、生簀に入れて泳がす方が魚のストレスも減って、身がしまって洗練されて美味しくなるんです。この生簀がやはり美味しさのポイントであり、こだわりかな。

⚊⚊ええモンセレクションに登録されている「天然トラグフうすづくりセット」「活きハモの骨切り」について教えてください。濱田：「天然トラグフうすづくりセット」は、時期は秋の彼岸から春の彼岸までです。薄造りにしているので届いてすぐに食べられる商品です。身の他にアラも入っているので、鍋や唐揚げにしてもらって楽しんでもらえたらと思っています。

⚊⚊濱屋さんは天然ものですが、養殖との違いってどんなところでしょう？濱田：一番の違いは天然は身に力があるんです。捌いてすぐには身の締まりが強くてすぐに調理できないんですね。特に河豚(ふぐ) の場合は。なので少し身を寝かせないといけないんです。天然の場合は寝かせるとよく熟成されるんですが、養殖の場合は、時間の経過とともに味が落ちてしまうんです。通常うちの商品は2晩寝かせて薄造りにしてお送りしています。
 「活きハモの骨切り」は、簡単にできない「骨切り」をしたかたちで送ります。天ぷらや、しゃぶしゃぶ、いろんな料理にできますので。活きた鱧(ハモ) を必ず使っています。活きた鱧なので内蔵も美味しくて特に肝が美味しいんです。この肝もいっしょにお送りしています。塩コショウと胡麻油をたらして食べるのがおすすめですよ。お肉と違って上品な味です。時期は5月から11月くらいですね。

⚊⚊河豚(ふぐ) といえば全国的には下関ですが、長浜の河豚との違いはどこでしょう？濱田：長浜の河豚(ふぐ) はこの伊予灘で獲れたものしか使っていないので安心感があると思いますし、肉質などの特徴もわかっているので美味しさも十二分に引き出せるかと。下関は全国的に有名なので近隣各地の河豚が集まってくることもあり、ひとくちにトラフグといっても若干ばらつきがあるんじゃないかなと思います。

⚊⚊今後もっとええモンにするために、商品や会社をどうしていきたいか、どんなお考えや夢がありますか？濱田：1人でも多くの人に「長浜の河豚(ふぐ) 」を食べてもらって、ファンになってもらったら嬉しいですね。

⚊⚊最後に濱田さんの趣味を教えてください。濱田：昔から小説を書くのが好きです。もちろん読むのも好きです。昔は松本清張から今なら貫井敏郎まで、何でも読みます。(笑)

※ 上記の記事内容は、令和3年にインタビューしたものです。

天然トラフグうすづくりセット

活きハモの骨切り