〒795-0071
愛媛県大洲市新谷乙1597 番地1
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メール：patisserie-tominaga@piano.ocn.ne.jp
HP：http://www.oozushigurehonpo.com/

⚊⚊お店の創業はいつでしょうか？冨永：創業明治8年です。私は今5代目になります。今は「志ぐれ」を主軸に販売させてもらっていますが、古い大福帳を調べると、様々な品種を製造販売していたんですね。「志ぐれ」以外に「薄皮饅頭」「栗饅頭」など。洋菓子的なもの、「カステラ」とか「バームクーヘン」等も古い時代からつくっていたようです。

⚊⚊ええモンセレクションに登録されている「ひとくち志ぐれ」について教えてください。冨永：当社の「志ぐれ」は、その時代に合わせて変化･工夫を重ねて今に至っています。昔に比べて砂糖の種類が多くなっているので、甘みの感覚も多様化していますし、常に変化していますから言わば「甘さのバロメーター」を日々チェックしています。小豆も昔は、大洲で採れたもの。今は、北海道産の小豆を使用しています。形状も今はひとくちサイズで食べやすいようにしています。

⚊⚊「ひとくち志ぐれ」のこだわりや、皆さんに知ってもらいたいことってなんでしょう？冨永：先代(4代目)がつくった「志ぐれ」は、昭和の日本が元気な頃で、観光で大洲に来る方も多く、お土産として持って帰りたいという要望に応えて「レトルトタイプの日持ちのする商品」を、というのがテーマでした。試行錯誤を重ねて賞味期限が2〜3日だったものを味や品質を損なわず、14日まで伸ばすことができました。特徴としては、小豆の食感を感じてもらいので、2種類の煮豆を使っています。ぜひこの違いを楽しんで召し上がってもらえたらと思っています。あとはひとくちサイズなので、手を汚さず、いつでもどこでも食べていただきたいですね。

⚊⚊ええモンセレクションにエントリーされたきっかけは？冨永：このええモンセレクションという認定制度の創設時にメンバーとして加わらせてもらっていました。公募開始にあたって、当社も申請して、厳しい審査(笑) にパスして無事認定を受けました。

⚊⚊おすすめの食べ方があれば教えてください。冨永：暑い時期はは少し冷やして食べるのもいいですよ。冷蔵庫に1〜2時間程度くらいでいいですよ。逆に寒い時期は個包装を外して、電子レンジでチンしてもらうと(500W･10秒)、できたて感覚の「志ぐれ」のように美味しく召し上がってもらえると思います。

⚊⚊今後もっとええモンにするために、商品や会社をどうしていきたいか、どんなお考えや夢がありますか？冨永：「志ぐれ」そのものを素材として使えないかな、と考えています。というのも「餡こ」を今の若い人たちには、なかなか受け入れてもらえないんですね。ですから「パウンドケーキ」「ショートケーキ」等の洋菓子の中にアレンジできないかな、と。「志ぐれは志ぐれ」と固定化されている、固定概念があるので素材として使えるようチャレンジしています。若い人たちの生活スタイルに「志ぐれ」を溶け込ましたい、建物や服なんかもレトロモダンが受けているので、和菓子もレトロモダンで受け入れられるんじゃないかと。まあ、それは6代目に任せようと思っていますけどね。(笑)

⚊⚊もう跡継ぎさんが育っていらっしゃるんですね(笑) 最後に冨永さんの趣味を教えてください。冨永：時間があれば旅行をしたいんだけど、なかなか時間がとれなくて。大洲の町の活性化のヒントになるような町へ行って、何か大洲に持って帰れたら、と日々思っています。

※ 上記の記事内容は、令和3年3月にインタビューしたものです。

ひとくち生志ぐれ